現状打破」・「キャリアアップ」・「海外在住」、どれも大学院留学の立派な目的!

大学院留学を目指す皆さんは、それぞれ目的をお持ちだと思いますが、「とにかく現状を変えたい!」という方から「現職を活かしたキャリアアップを目指す!」という方まで様々です。

現状打破という目的

現役大学生、また職歴2年未満程度の新社会人の方を中心に、「現在の状況を変えたい」、「現状に満足していないけど将来やりたいこともない」、「実は現在の職業とは異なった分野にチャレンジしたい」という思いで自分が本当にやりたいことを探すために大学院留学を選ぶ方もいます。

キャリアゴールを見つけるため

キャリアゴールを模索するために大学院留学を目指す方が増えている理由として以下のことが考えられます。

大きな理由として挙げられるのが、「将来やりたいことが見つからないため」です。つまり一度就職し、社会人になった方が今の職業には満足していないが、かといって転職等を考えた時、どのような職種を対象に就職活動を行っていいか分からない、現状には満足していないが将来やりたいことも決まっていない、ということです。そのため転職することもできず、現状に留まることしかできないわけです。そういった比較的職歴の浅い社会人の方が将来のキャリアゴールを探しに大学院留学を目指すケースも少なくありません。

MBAを例に挙げますと、MBAは数年の職歴があれば入学することができます。MBAとは経営学を学ぶものですが、実は経済学、マーケティング、人材管理学、情報管理学、会計学、財務学等といった経営学の基礎を体系的に学び、その後さらに興味ある分野に特化して副専攻としてさらに深く学ぶことができます。例えば、貿易、証券、投資、国際ビジネス、広告、広報、といった様々なフィールドを対象に学びながら将来のキャリアを絞り込むことができるわけです。入学した時はビジネスに関して基礎知識しかなかった学生が、基礎を学ぶことから始めて卒業するまでに専門分野を絞り込むことができるわけです。

キャリアチェンジのため

現在社会人3~ 5年目の方がキャリアチェンジのために大学院留学を目指すケースも増えています。

ただ一度社会人になると、社会人歴が長ければ長いほど留学には大きな決断が必要になります。現在の仕事は本当にやりたい仕事ではない、本当に働きたい会社はここではない。しかし漠然としか将来のビジョンが見えないため、どのように転職を行っていいか分からない。転職するにもスキルや経験がないため不安が残る。社会人5年程度を経過すると転職を希望する場合でも新しい分野で就職活動というのは難しくなります。結果、やりたい仕事だったか否かはともかくある分野で経験がついたのでその分野で将来のキャリアを築かざるを得なくなる、という方も少なくないのではないでしょうか?

また一度会社を辞めてしまうとまた同じような環境と条件の会社に入社できるのか、という不安も大きいでしょう。社会人になってからの大学院留学は単なる進学ではありませんので、1つの賭けになります。大学院留学をしてさらに自分が求める企業に就職できるかもしれないし、そうでないかもしれない。ただ現在の状況には満足できない…。しかし今の安定や実績を一度捨てる勇気もない。そういった方が現状を打破するために大学院留学を選ばれることも少なくありません。職歴が長ければ長いほどキャリアチェンジには勇気と決断力が必要になります

そこでさらにアピールできることを身につけるべく大学院留学を目指す方も増えているというわけです。つまり現職と将来の職との架け橋として大学院留学を位置づけるということです。もし現在の仕事に満足していない、目指すキャリアと違う分野で経験を積んでいると思ったらできるだけ早くキャリアチェンジを志すことは非常に重要なことです。

キャリアアップという目的

もし現在職歴が5年以上あり、大学院留学を考えられているのであれば、職歴を活かした大学院留学を目指すことが可能です。海外の大学院には600を超える専攻が存在しますので、5年以上も会社勤めをしてきたのでれば、必ず今までの経験が活きる大学院留学が実現できるはずです。

日本の大学院ではそれほど多くはないかもしれませんが、教育学、心理学といった比較的学術的要素の強い学位や、ビジネス、国際関係学、開発学といった実践的要素の強い学位まで、海外の大学院ではミッドキャリア向け(学位と関連する分野で、ある程度の職歴を持っている方)コースが開講されています。通常こういったコースは入学者の平均職歴も5年以上あり、平均年齢も30歳を超えているコースも少なくありません。

例えばMBA以外でも教育学で英語教授法修士課程等は教授経験を3年以上持っている学生に限るコースもあり、そういったコースは世界各国で英語を実際に教えている教師が毎日白熱した議論を展開しています。

また会計学のコースでは公認会計士の資格取得の準備コースになっているコースが有名ですが、既に公認会計士の資格を有しており、しかも会計監査等である程度の職歴を持っている方用のコースもあります。そういったコースの場合、経営戦略系のコースも数多く入っていますので、経営コンサルタント的立場で会計学を学ぶことができます。

比較的学術的要素が強いと思われている国際関係学等のコースでも、ミッドキャリア向けコースを開講しています。既に国際機関に就職されている方にさらなるキャリアアップを目指すコースが開講しています。

海外在住という目的

次の目的は単純に海外在住をしてみたい、または海外留学というものが昔からの夢だった、という方。言い換えると「単純に留学という夢を実現させる」という大学院留学の目的という言い方もできるかもしれません。

また、海外永住や海外就職を目指して大学院留学を希望される方もいらっしゃいます。オーストラリアやカナダは永住権にポイント制を取り入れているようですので、大学院進学が有効に働くようです。

また北米等では大学院卒業後に期間限定の有給で就労できる許可がおりますので(OPT制度)、そういったチャンスを求めて留学される方もいらっしゃいます。もちろん海外永住を目指されている方は永住権の獲得条件等は日々更新されますし、変更点も多いので十分注意が必要です。

もちろん大学院留学を目指すことは現在までのキャリアを一旦ドロップアウトすることになりますので無責任なことは言えませんが、大学院留学という思いを一生引きずってキャリアを築くよりは、リスクは覚悟のうえで大学院留学という夢を実現するという目的もありなのではないかと思います。