必ず実現可能なスケジュールを立てること!

スケジュール立案には、まずゴール(出願時期)を決めることが重要なことはいうまでもありません。もちろん大学院留学準備の本当のゴールは入学する時です。ただ最初に立てるスケジュールで入学時期をゴールにすることは得策ではありません。

なぜかというと、出願後合格が発表されるまでの期間は出願校によって大きく異なります(通常1~3ヶ月程度)し、進学校を決めた後も入学準備である学生寮の手配方法やビザ申請といった内容は学校及び留学先よって大きく異なります。そしてコースによっては入学時期さえ異なることもあります。そのため、大学院留学の準備に関するスケジュールを立てる時のコツは、出願時期をゴールに設定することです。 

例えば国をまたいで出願する場合は、北米の大学院で開講されているコースは出願締切が早く、入学する前年の11月から締め切るコースもあります。一方、イギリスやオーストラリア等では出願締切が設定されていないコースが多く、ローリングベースといって出願された者順に審査を開始し、合格者定員に達し次第締切るという学校が多いのが特徴です。

国やコースによって異なる入学時期を考慮し出願時期を決める

国をまたいで出願される方は入学する時期も考慮する必要があります。

例えばイギリスの入学時期は通常9月ですが、オーストラリアの入学時期は7月(と2月)です。そのためオーストラリアの大学院に入学する場合は遅くても3月(2月入学は前年の11月頃)には進学を決定し、入学準備を開始する必要があります。

もしイギリスとオーストラリアの大学院を併願していた場合は、全ての出願校の合否を確認してから進学校を決めるためにもイギリスの大学院の合否を遅くても3月までにはもらう必要があります。通常、出願後合否発表までには1~3ヶ月程度かかりますので、おそくても前年の12月には出願が完了している必要があるというわけです。

北米の大学院でも大学の専攻と少し違う専攻で大学院留学を希望する場合は、サマースクールからの入学を義務付けさせられる場合があります。その場合、実際入学する9月の3ヶ月前程度には入学する必要がありますので、2月頃には進学を決定し、入学準備を開始する必要があります。

ここにヨーロッパが入るとさらに複雑で、入学時期が4月の学校もありますし、出願締切も前年の年度末~4月頃までとバラバラです。

以上のように出願時期は学校単体で考えるのではなく、全ての併願校の入学時期や入学準備期間等を考慮し検討する必要があることを忘れてはいけません。

出願書類の作成とテストスコア取得は分けてスケジュールを立てる

大学院留学を確実に実現させるスケジュールを組むことで次に大事なことは、大学院留学準備には大きな3つの柱があることを認識することです。この3つの柱を分けて考えず闇雲に準備を進めてしまい、大学院留学を諦めてしまう方を数多く見てきました。またその3つは全てリンクしており準備を開始する順番についても非常に重要になります。

3つの大きな柱とそれぞれの準備スケジュール、相対関係は次のようになります。

1. 専攻・出願校選定スケジュール

出願する専攻、学校、そして具体的に出願するコースを絞り込み、出願、合否確認までを行うスケジュールになります。出願用の履歴書、エッセイ、そして推薦状等を作成開始するまでに具体的な出願校は絞り込む必要がありますので、大学院留学の準備は専攻選びからスタートすることになります。

2. 出願必要書類作成スケジュール

具体的な出願書類である英文履歴書、英文エッセイ、英文推薦状等の完成までのスケジュールになります。通常履歴書以外は出願コースが決まらないと作成を開始することはできませんので、専攻・出願校選定スケジュールの進み具合を意識しながら作成する必要があります。

3. TOEFL/IELTS ・ GRE/GMAT 対策スケジュール

出願に必要なテストスコア取得までのスケジュールになります。どのテストが何点必要か、という点については出願コースが決まりませんとはっきりしませんので、具体的な対策は出願コースが決まってからということになります。

以上、三つのスケジュールを同時進行で進めていくことが重要となり、そのためにはまず(国を跨いですべての選択肢を確認しながら)出願するコースを決定することが重要です。なぜなら、出願コースによってゴールとなる出願締切や、作成する出願書類、そして必要となるテストスコアが異なるためです。